やぶさめ/菅原神社

菅原道真(すがわらのみちざね)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、譽田別尊(ほむたわけのみこと)を祭神とする菅原神社では、毎年1月7日に「やぶさめ神事」が行われます。神事は宮司による祝詞送上、玉串奉天の後、境内にて弓矢で的を射るもので、里伝によれば、元禄年間(1688~1704)当時の領主が祭祀料を供進し、やぶさめの行事を行いつつ武道を奨励し、五穀豊穣を祈願した事が始まりと言われております。

 前日1月6日の「矢迎えの儀」にて、総代6名の参加のもと、弓、矢、的が新調されます。弓は長さ約六尺(1.8m)、矢は12本、的は竹で編んだ上に紙が張られ、当日その年の恵方に立てられます。射手との距離は弓の長さの五倍とされ、的と射手との間には新しいわらが敷かれます。「わかと」(神事に奉仕する10歳前後の男の子)、宮司、自治会長、総代の順に矢を射って、的の白黒部分に当った本数により、その年の天候や作物の豊凶を占います。
  この「やぶさめ」は君津市の無形民俗文化財に指定されており、北子安やぶさめ保存会により伝承されております。

期日

1月7日(日)

場所

菅原神社/君津市北子安2-18-1

交通

【車】館山自動車道君津ICより約15分