大仏追善供養

船橋の海は、江戸時代初期から中期にかけて幕府に魚介を献上する「御菜(おさいの)浦(うら)」とされた好漁場でした。元禄16年(1703)、大地震による海底地形の変化のため、幕府へ献上することは中止されましたが、その後、この漁場をめぐり近隣の漁師たちとの争いが多くありました。

「大仏追善供養」は、文政7年(1824)にこの漁場争いにより入牢させられ、後に死亡した2名の漁師総代と延享3年(1746)の津波により死亡した人々を供養するために、文政8年(1825)から毎年同じ日に行われています。供養が行われるのは本町3丁目の不動院にある石造(せきぞう)釈迦如来坐像で、先の津波によって溺死した漁師ならびに住民の供養のために建立されたものです。

供養の日には、大仏(石造釈迦如来坐像)の顔や肩などに白米の飯を盛り上げるようにつけます。これは、牢内で食が乏しかったのを償うためと伝えられています。

日時

2月28日(水) 10:00~

場所

不動院/船橋市本町3-4-6

交通

JR総武本線船橋駅または京成線京成船橋駅下車徒歩約10分