千葉市美術館~島根県立石見美術館所蔵 水彩画家大下藤次郎~

大下藤次郎(1870-1911)は近代日本における水彩画のパイオニア。彼が日本の風景をみずからのまなざしで発見した最初の地は、房総でした。
 1893年(明治26)、画家を志していた彼は上総を旅行中に自然の豊かな美にめざめ、大きな一歩を踏み出したのです。
その後大下は、みずから制作に携わるかたわらその指導に努めました。『水彩画の栞』(1901年)や雑誌『みづゑ』(1905年創刊)に代表される一連の教育普及活動は、日露戦争の前後から、青少年を中心とした水彩画の大きなブームを呼び起こしました。
大下の普及活動の成果は、伝統的な日本の風景観の変叭に大きく寄与した点と、絵両制作の愛好者を増やし、彼らの中からその後多くの画家を輩出した二点にあります。
本展覧会は大下藤次郎の収集で全国的に知られる島根県立石見美術館の所蔵作品により、明治時代に新しい風景両を創出した大下の画業と、彼が普及に努めた水彩画の魅力を紹介します。
今回は、首都圈で大下の画業をふりかえるひさしぶりの展覧会です。ぜひご覧ドさい。

■会期:2014年5月20日(火)~6月29日(日)
■主催:千葉市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
■協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、日本興亜損保、日本テレビ放送網
■特別協力:島根県立石見美術館
■開館時間:10:00~18:00 金・土 10:00~20:00 ※入場受付は閉館の30分前まで
■休館日:第1月曜日(6月2日)
■観覧料:一般1000円(800円)  大学生700円(560円)

※小・中・高校生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名無料
※( )内は前売り、団体20名以上、および市内にお住まいの65歳以上の方の料金
※前売券は千葉市芙術館ミュージアムショップ(5月11日まで).ローソンチケット[Lコード:32983]、セブンイレブン[セブンコード:029-186]および、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口(6月29日まで)にて販売