はしご獅子舞

聖徳太子が、日本武尊の東征を敬い、推古天皇6年(598)に開山したと伝えられる鹿野山神野寺。明応年中(1492~1501)に野火のため焼失しましたが、紀州高野山の名僧・弘(こう)範(はん)上人の尽力により永正年間(1504~1521)に再建されました。この弘範上人が神野寺を再興した際、上人の徳を慕って木こりたちが紀州から移り住んだといいます。木こりたちは遠くはなれた故郷をしのび、獅子舞を舞いました。これが「はしご獅子舞」の始まりとされています。はしごは、高野山の断崖に見立てたものといわれ、その高さは約10mもあります。この上で乱拍子といわれる笛や太鼓の音に合わせて、地元の2人の男性が1匹の獅子になって演じる獅子舞です。今では珍しいこのはしご獅子舞は、県の無形民俗文化財に指定されています。

日時

4月28日(土)  12:00~ (予定)

場所

九十九谷展望公園/君津市鹿野山119-1

交通

JR内房線佐貫町駅から天羽日東バス鹿野山線乗車、終点「神野寺」下車徒歩約15分。