【千葉 クラフトビール ランチ】
ビアオクロック (Beer O'clock)

ビアオクロックの歩き方

壁の絵のヒ・ミ・ツ☆

久しぶりの投稿になってしまいました。。。

ビアオクロックにご来店いただいたことのある方はご存知かと思いますが、
店内右手の壁には入り口から奥まで、何やら動物たちが作業している絵が描いてあります。
とってもかわいくてお店の雰囲気を明るくしてくれているこの絵、
実はクラフトビール界では知らない人はいない
藤原ヒロユキさんに描いていただいたものなのです。
しかもこの絵、よく見てみると。。。
ビールの作り方を図解しているんです。

そこで今回は絵をご紹介しながら、
ごくごく簡単にビールの作り方について触れてみたいと思います。
これさえわかれば、あなたもビールが作れる(ウソです)

ビールの原材料は主に麦芽と水、ホップと酵母。
これに様々な副原料を加えることでいろいろなビールが出来上がります。

壁面1-1.jpg
①ビールの核麦芽(モルト)を砕いて、に投入します。
麦芽の色味がビールの色味に影響します。
黒いビールは黒いモルトを使っているんですよ~

壁面1-2.jpg
②温めてデンプンとタンパク質に分解。麦汁を造ります。
その麦汁に苦味やホップを投入することで、苦味や成分を抽出します。

壁面1-3.jpg
③麦汁を煮沸して、いよいよ酵母を投入!!
冷却して酵母が活動できる温度まで下げます。

壁面2-1.jpg
④発酵開始!!環境を整えたら、ここからはとにかく祈る(笑)
ちなみに、ビールは「エール」「ラガー」の2種類に分けられます。
この違いは、ずばり発酵です。
簡単に言うと、
エール(上面発酵)=酵母がフワフワと上に浮かんで活動→活動温度高め
ラガー(下面発酵)=酵母が固まって下に沈んで活動→活動温度低め
という感じです。
この発酵の段階で、香りづけのためホップをもう一度投入。

壁面2-2.jpg
⑤発酵をある程度終えたところで、タンクを移して熟成します。

壁面3-1.jpg
⑥熟成を終えたビールは樽やボトルに詰められて私たちの手元へ。

壁面3-2.jpg
⑦美味しいビールの出来上がりです。

こんな風に、手間暇かけて造られたビールたち
たくさんの皆様に楽しく飲んでいただけますように。

What's time is it now?
It's Beer O'clock!!

10TAPの秘密

前回はカウンターの裏側の秘密に迫りました(笑)
今回は表!この黒板にご注目ください!!

黒板.jpg

その日に繋がっている樽生ビールのラインナップが書かれています。

10種のビールは樽が空になるごとに別のものにつなぎ変えますので、
ラインナップは日々変わっていきます。
そんな中、よくお客様からも
「この10種類はどうやって決まっているの?」
というような質問も受けますが、
実はビアオクロックでは、この10種類のTAPに大まかなカテゴリーを設定しています。
今日は基本のカテゴリーを特徴とともにご紹介

なお、番号はTAPナンバーと大体対応していますが、
他のラインナップや樽が空になる順番などの兼ね合いで多少変わっています。
(今回の写真も少し番号が違っていますが・・・(6と8が逆ですね))

①ピルスナーTAP
世界で最も飲まれているスタイル。
日本の大手ビールメーカーのビールは全てこのタイプです。
キレやのどごしが楽しめます。
ゴクゴク飲みたい時は是非このビール達を。


②ホワイトTAP
「ヴァイツェン」「ベルジャンホワイト」などの小麦麦芽を使用したビール。
淡い黄色で微かな酸味や甘みがあるものが多くあります。
苦味が少なくフルーティーなので、「ビールが苦手」という方にもオススメ


③and④フルーツTAP
ビールの醸造過程で、果汁や果肉、葉などを投入しています。
フルーツの香りや味わいがビールに加わり、
ビアカクテルのような雰囲気のものも多数あります。
アルコールも弱めなものが多く飲みやすい、季節感も感じられるビール達です。

TAP
クラフトビールは「地ビール」です。(キッパリ!)
おいしい千産千消をオススメ♪
「ロコビア」さん、「ハーヴェストムーン」さんのビール達が登場します。


freeTAP
他のカテゴリーに当てはまらないもの
(アンバーエール、ゴールデンエール、セゾン・・・etc.)や、
限定醸造ビールなど、いろいろ登場します。
時には、二度と飲めないものもあるので要チェックです!

IPATAP
その昔、イギリスから植民地インドへの航海に持っていく時に、
厳しい環境に耐えうる強いビールにするために、殺菌力の強いホップを大量に投入。
そうして出来たビールが源流。ここから「インディア(I)ペール(P)エール(A)」と名付けられました。

ホップ由来の強い苦味と、爽やかな香りがすっきり感を感じさせます。
アルコール度数もやや高めですが、これにはまるとホップ中毒になってしまうかも(笑)


アメリカTAP
現在最もクラフトビールブームが巻き起こっているアメリカ。
IPAが中心のラインナップです。


ユーロTAP
クラフトビール発祥の地ベルギーやドイツ、スコットランドなどのビール達です。
スタイルは様々ですが、本当に美しい味わいのビールがたくさんあります。


TAP
「スタウト」「ポーター」「シュバルツ」
など、
ローストされた麦芽を使用することで黒く色付けされたビールが登場します。

これらのビールでは、コーヒーのような香りや苦味、味わいが楽しめます。

色の割りにはアルコール度数が低いものもありますよ

簡単ですが、ビールを選ぶ参考にしてみてくださいね。

あなたのお気に入りが見つかりますように。

カウンターの裏側は・・・?

ビアオクロックでは、国内外の樽生クラフトビールを
常時10種類飲んでいただくことができます。
お店にいらしたことのある方はご覧になったこともあると思いますが、
カウンターの壁にずらっと並んだこのビールサーバー

タップ.jpg

ココから10種類のビールが出てくるんです!!
ちなみに、このビールサーバーの注ぎ口のことを「TAP」といいます。
どうして壁からビールが出てくるの??
・・・実はこの裏側は大型のビール専用冷蔵庫となっています。
この冷蔵庫にはなんとビールが樽ごと冷えてるのです。
クラフトビールは、無濾過のもの(生きた酵母が入ってる!!)や
非加熱のものも多くとってもデリケート。
基本的に10℃以下の冷蔵保管が必須です。
そんなわけで、この大型冷蔵庫はとても重要!!

今回はビアオクロックの心臓ともいえるビール冷蔵庫の中身大公開

この大型冷蔵庫、20樽は余裕で入る大きさ
だから樽はもちろん、樽からつながった管も全部冷蔵庫の中。
最後の注ぎ口の部分だけが外に出ているのです。
そう、冷蔵庫の壁にはこんな感じに穴が開いています。
冷蔵庫C.jpg

あのおしゃれなカウンターの裏はこんな感じなのです。(笑)

また、10種類のビールはコンディションに合わせて、それぞれガス圧を変えてサービングしています。
冷蔵庫B.jpg

これはTAPごとのガス圧調整メーター。日々調整しています。

この冷蔵庫には現在つながっている10種類+待機樽が保管されています。
冷蔵庫D.jpg

ひとつの樽が空になるとこの中の待機樽の中から選ばれた樽がサーバーにつながれるのです。
樽が空になるごとにビールが変わるのはこういう仕組みになっているから。
樽の大きさは10~30ℓまで、まちまちなので空になるタイミングは様々。
大体数日から1週間ぐらいで次のビールに変わっていきます。

定番のビールなどはまた飲めることもありますが、
中には、季節限定ビール 
イベントや企画にちなんで作られた限定ビール など
逃したら2度と飲めないビールもあります。
毎日、本日のラインナップとしてfacebooktwitterで公開していますので、
お好きなビールや気になるビールは飲み逃しにご注意を

クラフトビールって??

こんにちは!
今日は私たちビアオクロックの看板商品「クラフトビール」について書いてみたいと思います。
少ーし長文なのでお時間があるときに読んでみてください!

最近、雑誌やイベントなどで露出も増えてきたので
言葉自体は聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
ただ実際、『普段飲んでいるビールと何が違うのー?』と思ってる方も多いはず。

「クラフトビール」
とは小規模な醸造所(ブルワリー)で生産されるビールの総称です。
職人さん(ブルワー)が丹精にビールの醸造を行う姿が、
手工芸品を手仕事で造る「クラフトワーク」と通じることから
そのように呼ばれるようになったようです。
そんな「クラフトビール」と、
オートメーション化され大規模に製造する大手ビールメーカーさんとの違いはいろいろあります。

まずは種類(スタイル)がとても多いこと。
皆さんがよく飲まれている大手メーカーさんのビールは
ほとんどが「ピルスナー」と言われるスタイルのものです。
このスタイルはスッキリとしたのど越しで爽快な飲み口なので、
さらっと飲みやすく世界中でもっとも普及しているそうです。
でも実はビールの楽しみ方はこれだけじゃない。
香りや味わい、コクが特徴のスタイルも多数あるのです。
温度があがってくると香りが立ち込めてくるビールや
味わいに変化が出てくるビールなどなど、その種類は100種にも上るといわれています。
元素記号2.jpg

これはビールのスタイルを元素記号風に分類した表です。
オープン当初から店内に飾ってありますが皆さん気づかれましたか。
すでにこんなにあるのに、ここに書かれていないスタイルもまだまだ増え続けているとか?
次はどんなビールに出会えるのだろうというのもクラフトビールの楽しみのひとつ。

次にあげられるのは、地域性が出るということです。
「クラフトビール」はその昔「地ビール」として一時脚光を浴びました。
「地ビール」というものは地元に根差した小さなブルワリーが、
地元消費や地元の観光を念頭に造られたビールです。
一昔前のこの「地ビール」ブーム、
この時に造られていたビールは、品質は二の次の観光のお土産品としての
正直あまり美味しくないビールが大多数でした。
この時の印象で「地ビール」は美味しくないものと思われている方も多いのではないでしょうか?
そんな皆さん、是非今の「地ビール」を飲んでみてください!
きっと、一昔前にはなかった技術力やブルワーさん達の努力の結果、
より品質にこだわった美味しいビールに出会えるはずです。
そして、そんな「地ビール」には地元の特産品を使用した
”オンリーワン商品”が多いことも特徴です。
中にはそれが看板商品になっているブルワリーも少なくありません。

そして最後は、生産者さんとの距離の近さ
ブルワーさんたちは実はとってもフランク♪
オープンして半年あまりのビアオクロックにもすでに何人かのブルワーさんが来店してくれています。
お店の壁に証拠のサインを残して(笑)
最近では各地で行われているビールイベントでも、ブルワーさんが自ら注いでくれたりします。
飲み手の私たちとの垣根も低い、まさに顔の見える「ビール」なのです。
生産者さんが身近に感じられると、ビールのおいしさも変わってきたりして。。。

ほら、だんだんクラフトビールが飲みたくなってきませんか?(笑)
そろそろビールの時間が始まりますよ~!