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LOVE CHIBA
千葉県の日本酒

2017年2月

仕込み中の和蔵酒造へ

本日、仕込み中の和蔵酒造へ行ってきました。千葉駅からだと、内房線に乗って上総湊駅に下車します。東京駅からは高速バスがあり、上総湊駅付近にバス停があるのでそちらで下車。タクシーで蔵元まで6分ほどです。

さて、写真は山田錦の玄米です。

千葉県の日本酒和蔵酒造

これが精米されこのような白くて可愛らしい形に削られます。

千葉県の日本酒和蔵酒造

精米度合い40%。お米一粒が60%が削られていることになります。

精米をされたお米は機械で洗米されたり、大吟醸用になると社員みんなで手洗いするんだとか。私は、毎朝の米研ぎで、水の冷たさに気合いが入るのですが、2合、3合の米の量ではないですからね。頭が下がります。

千葉県の日本酒和蔵酒造

洗米されたお米は水を吸わせ、次は甑で蒸されるのですが、麹を作るための麹米、直接もろみに仕込まれる掛米と吸水の量は変わります。

水分計で測定し、限定吸水する時間を測定するのですが、こちらをきちんと行わないと後の工程で調整が必要になるため、とても大事な作業に。

ここまででも充分に日本酒造って繊細なんだなぁと思わせます。

そして、蒸されたお米はこちらの麹室に。温度調整され、夏のような温かい部屋は麹菌のため。湿度も高いです。

千葉県の日本酒和蔵酒造

床で種麹を植付け箱に移され、次の工程を待つ米麹は、まるで赤ちゃんのよう。布をかけられとても大事にされるんです。

千葉県の日本酒和蔵酒造

そして、こちらが酒母。写真は暖気と言ってこの中を温め酵母を活性させます。

千葉県の日本酒和蔵酒造

酒母は12日間経つと、タンクへと移されます。

こちらがそのタンク。

千葉県の日本酒和蔵酒造

ここで、酒母、蒸米、麹、水が段階に分かれ加えられていくのですが、"三段仕込み"という言葉、聞いたことないですか?醪を造る上で大事な作業になります。

そして、こちらは吟醸、大吟醸の入ったタンク。杜氏が管理しています。

千葉県の日本酒和蔵酒造

以前、東薫の及川杜氏に案内された時、東薫では「ここは特別な人以外は入らない」と言っていました。鑑評会にも出す大事なお酒。どこの蔵も大事に扱われています。

千葉県の日本酒和蔵酒造

そんな大吟醸を試飲させていただきました。

千葉県の日本酒和蔵酒造

飲んだ味わいは発酵がまだ続いているのでシュワっとした感じが少し残っていました。

そして、出来上がった醪は絞られていきますが、それがこちらの機械です。

千葉県の日本酒和蔵酒造

前回、佐倉市の旭鶴で体験した吊るしは、時間と労力がかかるのですが、写真は薮田式。一度にたくさんのお酒を搾ることが可能に。

そして、お酒が出来上がっていくわけですが、一通りの見学が終わり、社員さんに「結構、ゆっくり見学されましたね」と言われるほどじっくり時間をかけていただいてしまいました。

 

今年の新酒として発売されているお酒は右から
・聖泉 春の予感 純米生貯蔵
・聖泉 吟醸生原酒
・特別純米 竹岡
・聖泉 無濾過純米生原酒
と、軽快辛口 聖泉 純米酒

聖泉 春の予感 純米生貯蔵は道の駅などで販売されているそうです。

 

出しゃばらない、包容力のある食中酒を目指す和蔵酒造は『日本酒を日常的なお酒にしたい』と社長。また、日本酒は日本の文化。日本酒の心を伝えたいと語られ、日々、基本に忠実で手間を惜しまない作業を続け酒造りに余念がありません。

甑倒しは三月下旬。それまでまだまだ忙しい日が続くそうです。

以前の記事
里山と海に囲まれた蔵元 〜和蔵酒造〜

鍋店の直営店で梅酒まつり

梅酒、美味しいですよね。

千葉県の蔵元でも各蔵、梅酒を販売しています。千葉県の梅酒

今回は成田山新勝寺脇にある、神崎町の蔵元『鍋店』の直営店、鍋店源五右衛門での梅酒まつりのご案内です。

千葉県の日本酒

2月18日より、成田山では梅まつりが始まりますが、同時期より開催しています。

成田山の梅を観がてら、こちらへも是非足を運んでみて下さい。

店舗情報
鍋店源五右衛門
成田市本町338

 

 

佐倉市のふるさと納税で体験!

佐倉市にある日本酒の蔵元、“旭鶴”さん。

いつもお世話になっており、千葉県の酒造好適米である『総の米』を田植え稲刈り体験を一緒に実施させていただいていますが、「そのお米で造ったお酒の仕込みがあるから、ちょっと来て欲しい」と言われ行ってきました。

千葉県の日本酒体験

その体験は佐倉市のふるさと納税の企画でありました。

納税者は日本酒の搾り体験ができるというものですが、作業は吊る搾りを行うというもの。数名の方が参加しておりました。

千葉県の日本酒体験

まずは、日本酒造りの工程を説明。参加者の皆さん、興味津々です。

そして、準備されたもろみを搾ります。袋にもろみを入れて吊るしていきます。

ここの部屋に入ると、日本酒のいい香りがしてきます。

千葉県の日本酒造り

通常、この方法は鑑評会に出品するときに用いられたりするそうです。

千葉県の日本酒造り

数名でこの作業を分担。もろみを組む人、袋を持っている人、袋を吊るす人。

千葉県の日本酒

単純作業のように見えますが、軽くない。重労働です。

千葉県の日本酒造り

吊るし終わった袋から、お酒が滴り落ちてきます。

千葉県の日本酒造り

それを直詰していきます。

千葉県の日本酒造り

出来上がりがこちらです。早速、試飲。まさしく搾りたて。さっぱりとした味わい。これが、あの稲刈りをしたお米で造ったお酒とは!

そして、先ほどの濁りとは違い、透明のお酒に。同じお酒なのですが、味が違うんですよ。

味が落ち着いたと言いますか。

千葉県の日本酒造り

こちらにラベルを貼って完成になるのですが、この日本酒のアルコール度数を測ります。

千葉県の日本酒造り

度数は18%。この測定器にも皆さん、興味を持ち話に聞き入っておりました。

千葉県の日本酒造り

お土産に付く非売品の日本酒。特別感満載のふるさと納税の企画ですね。

次回はこの工程も「田植え稲刈り」の企画に加えていけたらと思います。